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鹿児島の隠れ家的、歴史&芸術スポット!沈壽官窯を紹介

      2015/06/27

以前、車で鹿児島に旅行に行った際、立ち寄った場所があります。それが沈壽官窯です。沈壽官は「ちんじゅかん」と読みます。これは薩摩焼の陶芸家の名前で、代々受け継がれている名前でもあります。現在の当主は15代目に当たります。有田焼の酒井田柿右衛門と同じです。ただ、実際に窯を訪れて感じたのは、この沈壽官が陶芸家以上の存在だということでした。そのことをご紹介したいと思います。

歴史&芸術スポット。沈壽官窯。

おすすめポイント①圧倒的な芸術性

薩摩焼に詳しい方なら、沈壽官の名前は聞いたことがあるでしょう。薩摩焼の窯元の中でも、最高峰の窯元がこの沈壽官窯です。

もちろん日常生活で使うお椀やお皿などの陶器も作っていますが、それ以外にも、純粋に芸術作品として作られた置物や壺もあり、焼き物でこんなにすごいものが作れるのかと、私は感嘆の声を上げました。

実際、12代目は1893年のシカゴ・コロンブス万博、1900年のパリ万博、1904年のセントルイス万博に出品し、それぞれ銅賞、銅賞、銀賞を獲得しています。

沈家一の天才と呼ばれたこの12代目の作品も見ることができますが、まさに圧巻です。

おすすめポイント②一族の長い歴史

現在、日本にある陶磁器の名産地は、たいていは朝鮮から連れてこられた陶工たちによって発展してきたという背景があります。沈家も例外ではなく、1598年、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に、朝鮮から連行されて日本にやってきました。それが初代である沈当吉です。

その後、幾多の動乱の時代を経験しながらも、400年以上に渡って、その技は代々受け継がれてきました。
ここでは、初代の作品も実際に見ることができました。

平成元年には、14代沈壽官(本名 大迫恵吉)が大韓民国名誉総領事に就任し、2004年には、韓国の廬武鉉大統領(当時)が訪問しました。窯元は現在、韓国の名誉総領事館でもあります。

おすすめポイント③司馬遼太郎の小説に登場

「竜馬がゆく」や「坂の上の雲」などで知られる小説家の司馬遼太郎。案内係の人の話では、彼は生前に14代と交流があり、小説「故郷忘れじ難く候」で14代が主人公として登場しているそうです。

最後に。私は陶芸ファンでもなんでもありませんが、この窯元は本当に行ってよかったです。歴史や芸術に興味がある人だったら、きっと気に入ると思います。まったく目立たない場所にありますが、それがまた職人的な趣が漂わせていました。

その後、宿泊したホテルのロビーにも、沈家の作品が飾られていたりしたので、鹿児島一の芸術家といっても過言ではないと思います。実際、作品は本当にすごいです。

参考:http://www.chin-jukan.co.jp/access.html

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